コイン投入後の画面で入力すると、以下の効果が得られます。いずれもそのプレイのみで、併用可能。一番下以外、スコアは保存されません1。
TAITO G-Netのゲームは初回起動時、マザーボードと「紐付け」されます。これが済んでいるマザーボード同士なら、ユーザーデータが読み出せます3。
一方「紐付け」していないマザーボードで起動すると、ユーザーデータが消滅します。複数お持ちの場合、まず全部に「紐付け」しておきましょう4。
TAITO G-Netは、マザーボードのアップデートが供給された事があります。適用しないと、CF+変換アダプター5タイプのゲームが認識できません。本作は両バージョンで遊べますが、念のため。
なお、アップデートするとマザーボードが初期化されます。すなわち、全てのユーザーデータが消えるのでご注意ください。アップデート済みかどうかは、CF+変換アダプター5タイプのゲームで判断するしかないようです6。
Ver.9まで、この段落では「アップデート前/後でゲームスピードが変化する」と記載していましたが、そんな事はありません。同一の基板・マップ・機体で4連続プレイしても、結果はバラバラです。
表にもまとめましたが、見ての通り「映像のコマ落ち」で説明がつかないほどブレています。少なくとも、リザルト画面は時間自体にバラツキがあるようです。
いずれにせよ「同じ基板なら処理速度も必ず同じだろう」と決めてかかり、検証をおろそかにしていました。重ねてお詫びいたします。いちおう、マップごとの新旧フレーム差比較表は残しておきます。
本作はステレオ音源に対応しており、マザーボードのスピーカー端子から取り出せます。JAMMA端子のコネクターとカードを使って、アダプターを作る事も可能7。
参考として、私の作例を。配線は、以下のようになっています。
なお、この音声をイヤホン等で直接聞く場合、+側に300Ωほどの抵抗を入れて下さい。さもないと、過電流でやけどや断線のおそれがあります。アンプ付きスピーカーにつなぎ、そこから聞く分には問題無い・・・はず。
言うまでも無く、これらの内容について保証はできません。実行は自己責任でお願いします。あと、マザーボード上のスイッチは「STEREO」に設定しておきましょう。忘れると意味がありません。
実はこれ、電源を入れてから最後にプレイしたスコアが表示されています(2人同時プレイなら、高かった方の値)。電源を入れ直すと、0点に戻ります。
プレイ回数の上限は1000回。「やっていたら到達した」ならまだしも、狙ってやるのはタイヘン。そこで「多機能連射装置:R-03N」の特殊マクロを使って、ゲーム開始~ネームエントリーを自動化しちゃいましょう。
手順は以下の通り。あらかじめ「フリープレイ・残1・コンティニュー禁止」に設定しておきます。
サンプルとして、私のネームエントリー「VAN(空白)」を自動化するとこうなります10。「開始フレーム」~「終了フレーム」まで「コマンド」を設定して下さい。別のネームにしたい場合は、赤字以降の入力フレーム数を変えて対応します11。
No. | 入力 | コマンド | 開始フレーム | 終了フレーム |
---|---|---|---|---|
1 | スタート | START | 1 | 1 |
2 | ウェイト | なし | 2 | 20 |
3 | V | ↓ | 21 | 198 |
4 | ウェイト | なし | 199 | 200 |
5 | 決定 | A | 201 | 201 |
6 | ウェイト | なし | 202 | 203 |
7 | A | ↑ | 204 | 285 |
8 | ウェイト | なし | 286 | 287 |
9 | 決定 | A | 288 | 288 |
10 | ウェイト | なし | 289 | 290 |
11 | N | ↓ | 291 | 349 |
12 | ウェイト | なし | 350 | 351 |
13 | 決定 | A | 352 | 352 |
14 | ウェイト | なし | 353 | 354 |
15 | 空白 | ↑ | 355 | 415 |
16 | ウェイト | なし | 416 | 417 |
17 | 決定 | A | 418 | 500 |
特殊マクロのトリガーは、他に影響を与えにくいCボタンが良いでしょう。R-03N自体の設定で連射してもループにならないため、トリガーとなるボタンは筐体orコントロールボックス側で連射を入れて下さい。準備が出来たら、オロナミンCでも置いて押しっぱなしにすればOKです。
R-03Nなどコマンドコントローラーの類を持っていないと全く役に立たないネタですが、手動だと何ヶ月もかかるカンストを1日でやってくれます。お試しあれ。
1. プレイ回数はちゃんと加算されます(新規にデータを作成して確認) ↩
2. ただし「初回プレイ」「NGワードに抵触」の場合は除きます ↩
3. 2枚目のRAYCRISISを入手した際、手持ちのマザーボードに挿してみるとデータは読めました。「紐付け」はタイトル単位のようです ↩
4. などと言いつつ、上限は検証できていません。いちおう、2枚は大丈夫だった覚えがあります ↩
5. 具体的には「ころん」「お手並み拝見 FINAL」など。カード中央から段差があるので、一目で分かります ↩
6. 手持ちのマザー2枚が「アップデート済みのステッカーもROMも載ってないけど、CFタイプのゲームが起動する」というケースでした ↩
7. 対応しているピンは、日本モレックス製の「2.5mmピッチ 5051 4ピン」(5051-04)です ↩
8. JAMMA端子とスピーカー端子の両方から音を出すと、過負荷で基板にダメージが生じるとされているためです ↩
9. アトラクトデモ中はスタートとコイン以外のボタンを受け付けないので、このようにしています ↩
10. 設定と動作確認は海外版で行いましたが、日本版でもたぶん同様にできます ↩
11. どの文字を何フレームで選べるかは、実際に試すのが早いです。1文字動くのに3フレームぐらいという感じでした ↩